マグカップを叩き割った話(※ウチの話ではない)
実は私、気が短いのです(カミングアウト)。
もともと喜怒哀楽がわりと激しいかも。そこに病気による情緒不安定も加わり、自宅ではたまに荒れたり(汗)。先日とうとう夫に「ちょっと怒りすぎじゃない?」と言われました…。
それで「アンガーマネジメント講座」に行ってみたのですが。うーん…。
今回は「子どもを叱るお母さん向け」だったのかな?という感じでした。
その講座の休憩時間に、近くに座ったマダムとお話したら、「実は主人ががんで…」とおっしゃるのです。私が自分の病状を話すと、「主人ね、ずっと怒ってばかりで。孫が来る時だけ機嫌がいいの」と。
ご主人は在宅で抗がん剤治療中だけど、かなり厳しい病状だそう。奥様はご主人からずっと感情的に当たられていて…。
「ある時あんまり頭に来たのでね、持っていたマグカップをシンクに叩きつけましたの」。
ふふ、と笑う奥様は、お洒落で上品な方に見えました。
奥様はすでに患者会などにコンタクトを取っているそう。しかしご主人は誰の話も聞こうとしないのだとか。
怒ってばかりのご主人はあんまりだと思うけど、一方でその気持ちがわかるような気がしてしまう。辛い気持ちを怒りでしか表現できないとか、自由に出掛けていく相手が羨ましいとか…。
「闘病」というけれど、患者だけでなく、周囲も否応なく闘いに巻き込まれてしまうんですよね…。
講座後、体力的に限界だった私は、気の利いた事など何も言えないまま、奥様と握手をして別れました。
あとで夫にお茶でも淹れよう。