「人生会議」って名前に苦労のあとが。
ポスターが話題になってしまった「人生会議」。
リンク先はコチラ→ 「人生会議」してみませんか|厚生労働省
その配布中止になったポスターはコチラ↓
狙いとしては、最終的な状況になったときに、どうしたいか、
あらかじめ周りの人と話し合ってみては、という内容だと思う。
特にがん患者に向けたという感じではないかなあ。
もっと、急にやって来る病気や事故を想定しているような。
いずれにしても、話し合っておくに越したことはないと私も思う。
ただ、こういう話は、わりと普通に話せる人と全然ダメな人に分かれそう。
私自身もいま全部を考えられるわけじゃないなあ。
なかなか先のことはイメージしにくいし、
そういう事を考えていると暗い気持ちになるし。
しかし、病状によっては判断ができない状態もありうる。
延命するかとか、気管切開や胃瘻についても考えておかないと…。
「命を長らえるのか」or「生活の品質を保つのか」みたいな選択は
…すごい難問だよねえ。誰にとっても。
私も少しずつですが、
これはやりたくないと周りに伝えたり、
エンディングノートを用意したりしています。まだ書いてないけど。
患者本人の逡巡と、家族や近しい人との悩みってまた違う。
話してみると「あれ」ってことがある。
行く人、残される人、双方があまり後悔しない落としどころを
事前に確認しておくのは大事なんだと思う。でも、なかなかね…。
先日、行きつけの歯医者さんと話していて、
たまたま他の人が不在だったので、抗がん剤の話になった。
この方も身内をがんで亡くし、現在は患者さんにがん患者が複数いる。
「自分だったら抗がん剤はやらないかも」
と先生は垂直に話してくれた。
「子供がいないから奥さんに負担かけたくないし。
がんになったら寿命と思って緩和ケアを受けるかな、
いやわかんないけど」
わかる。
わかるような気がする。
私も最近、抗がん剤というか治療にも辞め時があると思うようになった。
前向きな感じで、治療しないというのもアリかなと。
そう、気持ちって変化する。
生活の中で少しずつ、最後について伝えられたらいいと今は思う。
家庭でそういう話って本当に切り出しにくいけど。
話してみて、新しい発見があったらいいなと思います。