乳がんステージ4、主婦の日常生活。たまにお茶を添えて。

乳がん→肺転移。オタク体質のお茶好き主婦。基本は寝ています。

「オルタネート」の次へ

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直木賞の発表がありましたね。

 

私、加藤シゲアキ先生の受賞は固いと踏み、

この原稿と写真を一昨日から準備していたんですが…

 

でも候補になるだけでも凄い事です。

 

 

「オルタネート」の帯には「私は、私を育てていく。」とあるのですが、

 

NEWSのファンは、作家・加藤シゲアキの誕生から現在まで、

刊行された小説と共に見てきた人が多いと思う。

 

そして上から目線のようで申し訳ないけど、本当によく育ったというか、

作家として化けたなと改めて思う。

 

オルタネートを読み終わって素直な感想は

「次の本を早く読みたい」だった。

 

本の内容や論評がたくさん出ています。

有名な作家先生も褒めてくれているし、

この小説がもっと多くの、出来れば若い読者にも届くといいなと思う。

 

まだ未読の方は、この機会にぜひ。

 

 

 

でも、私が一番好きな加藤シゲアキ先生の小説は、

処女作「ピンクとグレー」なのだ。

 

今でも年に1度は読むかなあ。

加藤シゲアキの新作を読んだら毎回ピングレを挟む。

 

小説として出来がどうかとか、文体がどうとか、

そんな難しいことは私にはわからないけれど、

 

突き動かされるように物語を完結した作者の

命がけの勢いに毎回圧倒される。

 

「書くこと」と「物語を完結させる」ことは全く違うのだ。

 

この小説を持って作家・加藤シゲアキは生まれたと思う。

 

アイドルで作家なんだから、話題性もあるし、沢山オファーはあったかも。

「小説を書く」ということに真摯に向かい合い続ける姿勢は、

素直に凄いなあと思います。

 

個人的には彼の小説だけでなくエッセイも好き。

 

あと、NEWSのアルバムが出るたびにファン専用のサイトに

全曲解説のライナーノーツを書いてくれます。

 

メンバーのソロ曲も全部書いてくれるから、すごい文字数なんだけど、

あの文章が一番好きかもしれない。

 

なんて言ったら怒られそうだ。

 

ちょっと天邪鬼なイケメンで、アイドルで作家。

 

そして、とても情の深い人なんじゃないかなと勝手に思っています。

 

また選考会でドキドキさせて欲しい。期待しています。