乳がんステージ4、主婦の日常生活。たまにお茶を添えて。

乳がん→肺転移。オタク体質のお茶好き主婦。基本は寝ています。

「おじさんは何人兄弟?」

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ボタニカル・インスピレーションカード↑

タロットにハマって、オラクルカードも欲しいなと思い、

貯まってたポイントでついに購入。

まだ使いこなせませんが、眺めていると気分が上がる、可憐なカードです(自慢)

 

 

 

ええと、ちょっと前の話なんですが、

夫が1週間ずっと出張に出ていたことがありまして…

 

「妻が重篤な病だっていう自覚がなさすぎ!」とヒートアップするオレ。

私1人では買い物だって怪しいし、メンタル面なんかもっと危ないんだぞ。

マジで何があってもおかしくないんだからなっと脅す。

 

当初は夫も水曜日あたりに1度戻れると考えていたのだが、

出発の前日にスケジュールを見直したらダメだったと…。

 

まあ仕事なら仕方ないし、あまりモメたまま送り出すのもなんなので、

「ま、覚えてろよ?」と笑顔で送り出す(怖)

 

週イチで訪問看護の人も来てくれますし、

その週は通院があったのでヘルパーさんも頼んでいて、

なんとか無難に乗り切ることが出来ました。

 

で、金曜の夜、帰ってきた夫は、私の無事と機嫌を確認しつつ、

なんだか話がある様子。どうした?

 

「さっき、帰ってくる時に在来線から新幹線に乗り換えたんだよ」

 

「ほう」

 

「在来線には1時間くらい乗ったんだけど、同じ駅から女の子が1人で乗ったんだ」

 

「女の子?小学生ぐらい?」

 

「7才で小学2年生だって」

 

「なんでそんな個人情報を?」

 

「それが、その子が僕の隣に座ってね、話しかけてきたんだよ」

 

「ええ!このご時世に」

 

「いや、僕も生まれて初めてだよ。大人に話しかけられることはあるけど…」

 

「その子のコミュニケーション力、すごいね。どんな話をしたの?」

 

「なんか彼女には弟さんがいてね。3才でやんちゃ盛りなんだって」

 

「なにそれ、可愛い! お姉ちゃんなんだ~」

 

「それで、『おじさんは何人兄弟なの?』って聞かれて、一瞬わかんなくなった」

 

「あはは。ええと、その子は1人でどこへ行くの?」

 

「僕が乗った駅のホームに彼女のお祖父さんかな、見送りに来ててさ。

近くにいたんで聞こえちゃったんだけど、〇〇駅までだった。

30分くらいかかるから乗り過ごさないようにって言われてて」

 

「そっか~30分は長いねえ。〇〇駅にはお迎えが来てるの?」

 

「うん、お母さんが待っているみたい。だから僕はちょっと気にしてたんだよ」

 

「女の子が無事降りられるかなって?」

 

「そうそう、だからといって僕から話しかけるのも…ねえ」

 

「それが、まさかの彼女から」

 

「そう。おしゃべり上手な子だった。可愛いもんだねえ~」

 

「そっか~。なんか良い話だねえ。

え、待って、それって、あなたにしか見えない子…ってことないわよね?」

 

「ないよ! なんか彼女は習い事?で何度も通っているみたい」

 

「そっかぁ、でもその子の身の安全を心配しちゃうわね。無事降りて行った?」

 

「うん。着いたねって手を振ろうとしたらハイタッチされた。エアーで」

 

「イマドキだ!」

 

ウチの夫とおしゃべりしてくれたお嬢さん、ありがとね。

お陰で我々夫婦の緊張も解けました。

健やかに成長してほしいなあ。