乳がんステージ4、主婦の日常生活。たまにお茶を添えて。

乳がん→肺転移。オタク体質のお茶好き主婦。基本は寝ています。

余すところなく迷いたい

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※今回は「りっすんブログコンテスト」に参加してみようと思います。一部に以前書いた文章を含みます。

 

 

 

「何を一番に考えますか?」

 

正面切ってこう問われ、私は答えに窮してしまった。

 

そろそろ治療薬を変えましょうという話になり、先生から示された薬が2つ。

いずれにしても副作用は小さくない。効果も違う。生活が変わり余生が違ってくるはず。

逡巡している私に、かけられた言葉が「」内だ。居合切りみたいな静かな迫力だった。

 

私はかなり優柔不断なので、「一週間下さい」と言ってダッシュで逃げてきた。

「ご本人が納得して治療しないと」そりゃそうですよね。しかし迷う。

 

納得か。たぶんだけど、納得は一生しないと思う。

 

そもそも、がんという病気になったことを納得してないし。

結局何を選んでも、後悔する時はするしなあ。

 

「何を1番に考えますか?」は、全ては望めないですよという意味に聞こえた。

がんの治療は日進月歩とはいえ、私が選べる薬の選択肢が狭まっていくことは事実。

今まで使った薬は効かなかったわけだから。

 

病院で2つの薬のパンフをもらい、自分にとってのメリットデメリットを調べてみる。

ふわふわした気持ちのまま、1週間は過ぎていく。

時間は誰にでも公平だ。

 

迷っている間に容赦なく突きつけられるのは、自分自身の不甲斐なさ。

例えばあの有名人だったら、こんな迷い方はしないのだろうか?

 

乳がんとわかってから私は随分と迷う機会があったけれど、

毎回全然決められない。「決」でも「断」でもない。

己の弱気、臆病さ。不安、しがらみ、そして後悔。

そういった深い穴のような場所から泥まみれでズルズルと這い出す。

 

ずっとここに居るわけにいかないし。

辛抱強く私を待っていてくれる人がいるから。

 

どんな選択をしても、やっぱり後悔はすると正直思うけど。

でもきっと、あのとき1週間考えたんだからと、あとで思うはず。

 

 

迷うというのは自分の「強度」を点検する作業なのかなと思う。

負けず嫌いの私は、強度不足を指摘されると本当に悔しい。

しかし、今は技術が発達しているのだ。

足りない部分は補える。

どう補うのかをプロに相談することも出来る。

 

ならば盛大に、あらゆる観点から、全方位的に迷いたい。

なんなら全ての穴に躓きたいのだ。

そうやって何とか決めた答えが少しずつ私を支え、

内側から強くしてくれると信じたい。

 

 

では、ここで「何を一番に考えますか?」に対する私の答え、聞いてもらえますか。

 

あの、一番をひとつに決められませんでしたー! 

(↑ブログ初のアンダーライン使用)

 

メインディッシュは肉か魚に決めるのではなく、ブッフェ形式ではダメですか。

もちろん薬は1つに決めないとですが。

 

治療もやりつつ、日常生活を機嫌よく過ごしたい。

副作用は辛いけど、頑張れる時には少し機嫌が悪くなってもいいかな。

頑張りすぎず、サボりすぎない、そのキワキワのところを狙いたい。以上。

 

 

それで、飲み始めましたよ、イブランス。なんだか緊張でソワソワしてしまう。

ちょーっと悪心があるかな。気のせいってことにしましょうか。

 

イブランスについてはブログに書いていらっしゃる方が多いようです。

私も参考にさせて頂きました。他にも戦友がいると思うと心強いです。

 

私自身もまた書いていこうと思います。