贈り物
キャンサーギフト(がんになったことによって得られたもの)という考え方。これは病気を前向きに捉えようということだと思います。でも、負け惜しみ感が否めない。
がんになってよかったことは…。あんま無いかな~(苦笑)。
ただ、今はわりと気持ちの上では楽かも。やりたい事を全部はできないけど、その優先順位は自分でつけられるから。
なんか一時期、がんであることに責任があるように感じてた。転移して、運が悪くて恥ずかしい、みたいな気持ちもありました。
今は、「私のがん」と「私」をなるべく分けて考えようと思っています。
例えば現実の世界で、「私の苗字」は「私」が決めたものではない。でも付いて回るもの。私が「〇〇さん」と呼ばれ続けるのは、私には仕方のないことでございます。
あ!良かったこと。それは周りの人の「厚意」を感じる機会が増えたこと。
みんなマジで女神なんじゃないの? さりげなくて、優しくて。心強いです。
差し出してくれた手が煌めいて見えるよ!
なんだろ、まだまだ日本にも希望があるんじゃ?などと思います。
そして「頑張っている自分」を素直に褒められるようになったかも。
この期に及んでやっと肩の力が抜けたとも言える。
あと、あれだ、夫の家事能力が向上している。特に料理は「作るのは苦にならない」とか。いいね! これもひとえに私の育て方が(笑)。