「君の膵臓を食べたい」読了
ずいぶん前に図書館で予約して、やっと順番が回ってきました。しかし、なぜ読もうと思った、自虐趣味なのか。でも自分を褒めたい。面白く読めました。
(ネタばれはしないつもりですが、まだ読んでいない方には先に一読をお勧めします)。
一度読み始めたらスルスルと最後まで読んでしまう感じ。
こういう話だろうなと思った通りと言えばそうなんですが、わかっていても後半はグッときました。なぜこんなに「死を待つ気持ち」をリアルに描き出せるのか。作家ってすごいな。主人公の少女と少年の面映ゆいような関係もいいです。
そして、読んでいて(私、今まで、残された人のことを全然考えてなかった…)と気づいてしまった。そんなに自分のことばかりかとちょっと呆れました。
以前、芸人で作家の又吉さんがTVで「自分のコンディションで作品の面白さは変わる」というようなことを言っていて印象に残っています。実は今、医療関係のドラマや映画はあまり楽しめない自信がある。
なので今回、切ないストーリーを物語として楽しめたことも嬉しかった。
今回図書館で借りたのは3冊。どれも予約していて偶然同じ時期に順番が回ってきたのですが、
「君の膵臓をたべたい」住野 よる
「戻り川心中」連城 三紀彦
「劇場」又吉 直樹
と、なんだか凄い取り合わせに。
定期検査もなんとかクリアしたので、引き続き物語を存分に楽しみたいと思います。